こんにちは、JAGA(@ja_gaimopotato)です。
自分の主張が理解されなかったり、相手の意図が全くわからなかったりして議論をしても上手くいかないことがありますよね。
でも、それは本当に議論だったのでしょうか。
議論だと思っていただけではないのでしょうか。
そう思いたくなるような、考え直してしまうような、そんな本です。
議論とはルールのある論証のやりとり
本書では、政治家の国会での答弁やテレビ番組の討論を元に議論の構成を分解し様々な問題点を指摘していきます。
これらは議論のルールを知らないことが原因であるとしています。
ぼくが会話していてよくあるのが、話している言葉に反射的に反応してしまうことです。
相手の主張や真意を理解せず、都合の良さそうな言葉をピックアップして、それを切り口に自分の話をしたりすることです。
いわゆる脱線というものですが、こういったことを政治家であっても議論の場でもしてしまうのです。
そして、議論のルールさえ守れば生産性の高いやりとりが出来るということを教えてくれます。
(P.39)「議論とはルールのある論証のやりとりである」
(P.39) 論証とは、何らかの主張をする場合(または、結論を述べる場合)に、その主張なり結論の裏づけとなる根拠を、主張と共に出すことを指します。
「根拠、だから、結論」や「結論、だから、根拠」の形で文を作って話してみることから始めてみましょう。
ぼくもやっていきたいです。
議論のルールを守ろう
ここでは全てのルールをあげることはしませんが、全て非常に素晴らしいアドバイスだとぼくは受け止めました。
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主張と根拠をペアにする
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論点のシフトに注意する
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議論の対立軸を見極める
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議論に関係のないことは言わない
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一つの文で、一つの考えを表現する
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書くように話す
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まず相手の発言に触れ、次にその発言について返答する
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話が論理的にリンクするところに注目する
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自分への答えを自分でしっかりと評価する
自分のことがよくわかる
論証が成立していても、根拠と主張に完全な繋がりがないことがあります。
この根拠と主張の間に自分の仮定や考え方、視点があります。
これに気がつけることこそが、議論のルールを守る一番の理由ではないかとぼくは思います。
本書では「論証を通して自分を知る」と表現しています。
(P.194)ここで注目しておきたいのは、「どうして自分は、これこれしかじかの根拠を出すと、これこれしかじかの主張ができると思ったのか」を考えるということです。
これについて考えるということは根拠と主張をつなぐために必要であるにもかかわらず、言及していないもう一つの理由が隠されていることを意味します。
隠されているというのは暗黙にそれを論証で使っているという意味です。(P.194)その言及していないもう一つの理由の内容は経験的事実で構成されているのではなく、仮説的なものです。
したがって、その仮説には自分のものの見方がおおいに反映します。
それに気がつくことは、自分のものの見方に気がつくことに直結しているのです。
無駄な時間がなくなる
そうして議論のルールが守られれば、これから先の議論にかける時間、労力が劇的に変わります。
本当に必要なことにだけ時間を使えるのです。
ぼくは今までの無駄な時間を使っていたのでしょう。
それを取り戻せるように、議論のルールを守っていきたいですね。