3Dプリンタというと、試作品/プロトタイプの製造と検証が低コストかつ素早く行えるというところでメリットがあり、プロダクトデザインの現場などでは既に重要な役割を果たしているところもあるようです。
[FT]ブランド運動靴、3Dプリンターで開発加速 :日本経済新聞
製造の現場を変えていく3Dプリンタの食べ物バージョンがいくつか登場しています。
3Dプリンタで作る食べ物
どんな種類の食べ物を作ることができるのかというと、チョコレートや小麦ベースの生地、あるいは砂糖などをインクとして3次元プリントを実現しています。
ChocaByte 99ドルで買える3Dプリンタ
Solid Idea | 3D Printer
Foodiniという3Dプリンタ
手間もスキルも必要なし!料理用3Dプリンター「Foodini」で食卓革命が起こるかも!? – IRORIO(イロリオ)
3D SystemsのChefJet
食べ物の出力が可能な3Dプリンター「ChefJet」が2014年の後半にリリース予定 – GIGAZINE
3D Systems Sweetens Its Offering with New ChefJet™ 3D Printer Series | www.3dsystems.com
これらでは、チョコレートやピザ、クッキー、砂糖菓子などが作れるようです。
通常では作れないような形のものを生み出すことができるということが一つ、メリットだと思いますが味はどうなのでしょう。
新しい調理器具?
今のところは大量生産にも、向いていないでしょうし味も大したことはないでしょう。
けれどたくさんの味を混ぜあわせるようになったり、もっと高い精度で形状をコントロールすることができれば、舌触りすら変えることもできるので人間の手では作れないような味を生み出す調理器具として活躍する日も来るのではないかと妄想しています。
他にも、それぞれにあった栄養を個別に提供できるなどのメリットも考えられます。
NASAがタンパク質などをインクとして、食べ物を生み出す3Dプリンタの研究に出資していたりという動きもあります。宇宙で調理する場合は汎用的な栄養素のインクを保存しておいて、あとで3Dプリンタで「調理」する方が、管理しやすいのかも知れません。
The audacious plan to end hunger with 3-D printed food – Quartz
さいごに
駆け足で、3Dプリンタの食べ物事情をまとめました。
ぼくは結構期待していて、その理由は個別に味や栄養を調整できる仕組みとして、3Dプリンタの料理が活かされるという期待です。3Dプリンタの料理の方が美味しい世界が来たり。
と言っても、自分の手で料理をする楽しみがなくなるのも面白くないのですが、3Dプリンタで料理をするということが当たり前になると、形状をコンピュータでデザインしたりオープンソースなレシピを改変して、3Dプリンタで作成したりすることが「料理」ということになるのであれば、それはそれで楽しいのかも知れないと思いました。